このところ2030年の新幹線札幌延伸に向けて並行在来線の議論と同様に世間の耳目を集める貨物新幹線だが、遂に専用列車を仕立てた実証実験が行われる。
新幹線荷物輸送「はこビュン」による車両基地間の輸送トライアルを実施します~新幹線による多量輸送の事業化により、新たな物流インフラの構築を目指します~
(東日本旅客鉄道株式会社・株式会社ジェイアール東日本物流 2023年8月9日プレスリリース)
実験は新潟ー東京間で行われるが、将来的には北海道ー東北区間で展開することを見据えているだろう。
JR貨物特許取得の件など


貨客混合輸送(従来の一部座席転用ではなく、旅客3+貨物専用5の臨時列車)
「2024年問題」解消へ 新幹線で大量の荷物輸送の実証実験(06月16日15時32分 NHK青森 NEWS WEB)
函館本線(長万部以南)の存廃議論は現状で貨物専用として再国有化(JR北海道から実質国営の新会社へ移管か)も検討され始めた。
函館―長万部間の貨物線維持 「費用負担は国や道を交えた議論必要」 JR貨物の犬飼社長(2023年8月18日 19:26)
函館―長万部間の貨物線維持「評価」 JA道中央会会長、費用負担は否定的(2023年7月31日 18:53)
函館―長万部間の貨物路線維持 「議論進んだ」十勝安堵 費用負担には不安の声(2023年7月27日 21:43)
何れも北海道新聞


尤も線路容量的に仙台以北メインになると思われ(筆者は中小国や宮城野あたりで在来貨物に積み替えと予想してい)るが、大宮駅の臨時ホームを活用するなど首都圏に直通する列車も想定しているようだ。
此処からは筆者の妄想レベルの話だが、昨今ローカル線の情勢を踏まえると、例えば東北発着の貨物は新幹線に集約して青森、盛岡、仙台付近を拠点にして山形、秋田はトラック輸送にするなど国交省やJR各社は更にドラスティックな青写真を描いているかも知れない。